あだ名を禁止すること

森谷

2021/02/20

一部の学校では、あだ名が禁止というところがあるそうです。いじめの防止とジェンダーフリーを理由としています。それで、いじめやジェンダーフリーの実現に近づけるのでしょうか?

一部の学校では、あだ名が禁止というところがあるそうです。いじめの防止とジェンダーフリーを理由としています。

ある学校では、男女ともにさん付けで呼ぶことがルールで、サッカーをしているときも「○○さんパス」なんていう光景をみました。子どもたち自身は、とくに違和感なく使用しているようです。

昔、キテレツ大百科というアニメでは、「ブタゴリラ」という男の子が出てきました。さすがにひどいあだ名ですが、お互い違和感もなく、観ている方も特にいじめられているという意識はないんですよね。

変なあだ名で呼ばれる、または、自分だけあだ名で呼ばれない。ということはあると思います。私の時代は、後者のあだ名で呼ばれる=「仲間的」でむしろステータスでした。
最近の子どもたちは、海外の影響でしょうか、愛称や敬称より、呼び捨ての方が多いように思いますけどね。ちなみに私は、子どもたちによくあだ名をつけたりしています。

というのも、あだ名というのは、本来「愛称(愛をとなえると書く)」だと思うのです。一つの名前を持つもの同士、一対一できちんとやりとりをする。「そのあだ名ひどくない?」とか言われることもありますけどね(笑)そこで、ちゃんと悪口じゃなくて、愛称だよと説明します。そういうやりとりの中に「僕は、君とこういう風に仲良くなりたいんだ(愛をとなえるよ)」というようなメッセージが隠れているわけですね。
要するにどう呼ぶか、どう呼ばれるか(呼ばれたいか)というのは、人間関係の中で育まれていくもので、トラブル回避のためにあらかじめ一律にすべきではないように思います。

ジェンダーフリーの観点から言っても、心と体の性別や指向などは、むしろ多様性を認める心持ちが必要です。

さらに言えば、さまざまな個性のあり方も同じです。その個性・能力の排除や固執、差別がいじめに繋がります。
問題起こさせないよう蓋をしてしまうのではなく、多少の問題が起きたとしても、本質的な部分を考えさせることが大事です。世の中に出れば、呼び捨てもされるし、あだ名もつけられるし、自分も誰かと親しくなるのに「さん」付けしかできなかったら、それこそ害な気がします。親友に呼ばれたら違和感しかないです(笑)

学校で問題を起こさないためではなく、もっと将来を見つめた教育にシフトしていくことが重要でしょう。

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