新潟で下校中の少女に起きた悲しい事件がニュースで伝えられています。この地区では、不審者の情報が複数あったようで、どうにか防げなかったのかと考えてしまいます。早く犯人が捕まることを祈るばかりです。
8日は友部小児童クラブで、オリエンテーションと不審者訓練を行ったところです。
茨城県では、不審者情報の管理を警察や教育委員会などで情報発信していますが、情報の内容がシステム管理場所ごとに散らばっていて、いまいち統合されていません。
警察や教育委員会のホームページでは、水戸は1か月に10件くらい、笠間は1年に10件くらいの頻度で、不審者情報があるようで、他人事ではありません。この中で、手を引っ張られたり、身体を触られたり被害を受けている子どもたちは、下手をすれば一生残るトラウマになります。
「地域で子どもたちを守ろう」という意識を高めていくことが、重要だと思います。
さて、NHKで「くう ねる あそぶ こども応援宣言」が5月12日NHKで再放送します。画像からNHKの番組ページに飛びます。是非ご覧ください。
子どもの外遊び時間 平均11分
ボールが使えない全国公園 全体の3割
だそうです。
大人中心、学校中心(評価・競争)の社会が子どもの世界に押し寄せています。
勉強も大事。しつけも大事。でも、「くう・ねる・あそぶ」が一番大事!
最新の科学で!といっても、科学の最大のテーマは、最古のものを解き明かすことです。
生命、進化、IPS細胞とか最終的には宇宙の誕生など…。
人間も生命の進化の過程をたどってきています。私たちは、子どもを早く社会に適応させ、大人にしようと頑張りすぎてしまいます。結果、古来から進化してきた成長の段階を踏まずに飛び越してしまい、後から子どもが成長する過程で土台がもろいため、いろいろな歪がでてきます。
子どもが生き物として持っている、「生きる」要素、「学ぶ」要素をフルで活かすには、「くう・ねる・あそぶ」がまず必要です。
この前、高学年の子に「走ってきなよ」と言ったら、
「俺もう年が2ケタだもん。そんな元気ないよ~」
と言われてしまいました(笑)
もちろん、その子も冗談で言っているわけすが、
無気力だけでなく、NHKのこの番組でも取り上げていますが、身体機能が高齢者並みの児童「子どもロコモ」が、増えているようです。ロコモティブシンドロームは、本来、【高齢者】の骨・筋肉・関節や立つ歩くなどの身体機能の衰えによる機能低下を指します。
それが、小中学生に広まっている…
生きる基本である、「くう・ねる・あそぶ」がおろそかになっている影響は大きいでしょう。
そして、子どもの生活の中で、携帯型ゲームなどの影響も少なくないと思います。6月にWHOのICD-11(病気や障害の国際基準)が改定されますが、「ゲーム障害」が追加されるそうです。2013年に精神医学の国際基準であるDSM-5では、「今後研究のための病態」と位置付けています。
ネットゲームの市場規模もどんどん広がりを見せています。たかかゲームと思いますが、仕組み(脳が喜ぶ報酬、やめにくく依存しやすいシステム)が構築されており、あるいみ薬物と同じ働きをします。しかも、「何の制約もなく携帯型でいつでもどこでも」でき、罪悪感なくどんどん突き進んでいってしまう部分は、ギャンブルや薬物依存より恐ろしいです。
たかがゲームが一番怖い(; ・`д・´)
こういった機器と人がどうかかわっていくかが、今後課題となってくるんだろうと思います。
「ゲーム障害」に該当してくるような人は「くう・ねる・あそぶ」すべてゲームが中心になります。ネットとかゲーム・IT化は止められないので、むしろ子どもたちはその良い面も悪い面もきちんと理解していく、付き合っていけるよう考えていくことが一番必要なのかなと思います。
あと、個人的には、「くう・ねる・あそぶ」に「ふれあう」を追加してほしいです。ふれあう方法は、言葉がけや、共感、いろいろなありますが、日本の文化のせいでしょうか、特に親子のスキンシップが今、少ないようです。
学童の子どもたちで言えば、高学年でも、ひざにのってきたり、ちょっかいをだしてきます。
というか、高学年の方がそういう感じかもしれません。赤ちゃんから思春期に入る前の段階で、ふれあうだけふれあうと、安全基地(セキュアベース)を獲得し、自分から離れていくと言われます(自律)。
個人的には、高学年になると、学童から離れる準備を始めるから足場を確認しているのかな?と思っています。
親子の場合は、中学年くらいで自律の芽をだしてくると思います。それまでは、頭をなでる、くすぐる、腕相撲をする…そういったスキンシップは一番子どもたちの心を安定させ、頑張る力を与えてくれます。
【くう・ねる・あそぶ・ふれあう】
是非、大切にしてください♪